社長へのラブレター 続編 ~歴オタの自学自習~

2013年12月09日

本日のブログ担当:タカラ
 
 
本日も弊社スタッフブログにお越しいただき
ありがとうございます。
 
今しばらくお時間頂戴できますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
 
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スタッフブログの熱心な読者の皆さま方、覚えておいででしょうか。
一番下っ端の新入社員(私)が社長にラブレターを書くことになったことを。
 
2013年10月23日
[社長にラブレター書くことになったから『万葉集』読んでみた ~歴オタの自学自習~]
http://alphatec-co.com/blog/2013/10/post-68.html
 
※事の発端 2013年10月17日
[愛情20%増量と言われてもときめかないけれど ~歴オタの自学自習~]
http://alphatec-co.com/blog/2013/10/20.html
 
1ヶ月以上が経過しましたが、忘れていた訳ではありません。
一週間168時間のうち、10%くらいはラブレターのことを考えていました。
 
正確に言うと、本を読みステキなフレーズに出会うたびに
「ラブレターに使えないだろうか」と考えていました。
 
 
いかに私らしく、いかに好きを伝えるか。
 
応募書類がラブレターに例えられるのもわかります。
真剣勝負です。

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ちなみに、私が好きなのは直球勝負の歌です。
 
 
“上つ毛野 安蘇のま麻むら かき抱き 寝れど飽かぬを あどか吾がせむ”
(かみつけの あそのまそむら かきむだき ぬれどあかぬを あどかあがせぬ)

意訳:何回抱きしめても抱きしめても足りないくらい
   君がかわいくて仕方がないんだけど、どうしたらいいだろう?
(万葉集・東歌・相聞 3404番)
 ↑
私見:そうやって歌っている貴方がかわいい、と思ってしまいます。
 
 
“吾はもや安見児(やすみこ)得たり皆人の得かてにすとふ安見児得たり”
(われはもや やすみこえたり みなひとの えかてにすとう やすみこえたり)
 
意訳:やぁ、みんなが「お嫁さんにしたい」と願っているやすみちゃんを、
  僕はお嫁さんにできたよ、嬉しいな嬉しいな。
(万葉集 藤原鎌足 95番)
 ↑
私見:この素朴な作品が中臣鎌足(大化の改新の立役者)の歌だと知ったときは
   衝撃でしばらく次のページに進めませんでした。
 
 
"冬の夜の星君なりき一つをばいふにはあらずことごとく皆”
 
意訳:冬の夜空に輝く星、その一つがあなたなのではない、その全てがあなたなのだ
(与謝野晶子)
 ↑
私見:泣けました。
一年で一番星がよく見える冬。その星の全てがあなたなのだ、とは
何と悲しくていとおしい気持ちでいっぱいの歌なのだろうと思いました。
そういえば、「愛し」を「かなし」とも読みますね。
 
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これらの歌、すごく私らしい、とても歴オタらしい。
 
 
しかし・・・、何度でも言いましょう、「一人よがりはいけない」。
 
あぁ、どうしてこの一ヶ月以上、私は社長の好みを
お尋ねしていなかったのでしょうか。
 
ますらをぶりと呼ばれる万葉歌がお好きか
たおやめぶりの平安期の歌がお好きか
あぁそれとも俳句か連歌か現代短歌か
仏足石歌の調べがお好きかもしれない・・・!
 
あれ?そもそも、どうして歌という手段を選んだんだっけ・・・?
 
ここでようやく立ち返る。



そうだ、社長は別に歴オタでも歌オタでもない。
 
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
 

少々興奮が過ぎて文章の乱れが生じました。
大変申し訳ございません。
 
応募書類はラブレター
企業研究は相手の好みの下調べ
 
そしてもう一つ。

相手にあわせた手段を。
現代風に言うならば、フォーマットを選びましょう。
 
 証明写真が要るならば、事前に用意。
 履歴書は郵送か、データか。
 データなら、WordかExcelかPDFか。
 メールアドレスは必要か、必要事項は書き漏らしていないか。
 
ときどき、とても良いご経歴で今すぐにでも選考を進めたい方なのに
お送りいただいたデータの形式が違うがために
再送をお願いする・・という、本当に勿体無いなと感じる事例に出会います。
 
 
恋と就職活動を同じ土俵に乗せるのは
もしかすると不謹慎であったり、不適当かもしれません。
 
しかし、人生をかけた一大事であることは同じです。
 
自分のアピールの前に好意を伝える応募書類(ラブレター)を。
事前に企業研究を。
そして相手にあわせたフォーマットを。
どうぞ皆さま、提出前に一度見直しをお願いいたします。
 
 
・・・私も社長への「フォーマット」、歌以外を検討しておきます。

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余談

万葉集の本、好きな歌に付箋を貼りすぎて
現在こんな状況です。
(ある歴オタの独り言)

付箋まみれの万葉集.jpg

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