愛情20%増量と言われてもときめかないけれど ~歴オタの自学自習~

2013年10月17日

本日のブログ担当:タカラ
 
売り上げ20%増量
営業成績の目標達成率が120%
食パンタイムセール50%引き
 
これらにはとてもときめきます。

本日も弊社スタッフブログへのご訪問ありがとうございます。
今しばらくお付き合いいただけると幸いです。
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いきなりスタッフブログらしからぬ書き出しでございますが、
いやはや、お仕事をしながら切に思うのです。
 
数字って、とっても目立つ。
特にアラビア数字。
 
職務経歴書を書くとき、具体的な成果を書きましょう、
できることなら数字で書きましょう、と言われたことがありませんか?
 
私も転職活動中、色んな方に添削してもらう過程で
しょっちゅう言われました。
 
今ならその意味がわかります。
目立つ・・・数字は本当に目立つ。
そして、目立たなければ、目に付かなければ、
選考に残してもらえない。
 
 
数字で書けば 『わかりやすい』 ので、選考の過程で
優劣を決めるときに大きな手がかりとなります。
しかし、私は 『目立つ』 という視覚的効果もはかりしれないと
考えております。
 
ここでふと考えました。なぜ目立つのか?
歴オタのくせに理系出身なので、考えるのが大好きです。
(たまに、考えすぎて着地点を見失うことがあります。)

今日も、なぜ数字はこんなに目立つのか、考察してみました。
 
―――――
 
1.形
 
漢字やカタカナ・ひらがなと、明らかに形が違うので目立つ。
 
白一色の丸餅の中に、角餅が混ざっていれば目立つのと同じ原理。
 
おでんの鍋も、具材同士がひしめきあっていても、
そして、同じような茶色をしていても
ちくわと平天とごぼ天の形を間違える方はいないでしょう。
 
ビル群に天守閣がそびえていれば、すぐに目立ちます。
逆に、お城ばかりの街がもしあれば、行ってみた・・・いやいやいやいや、
きっとビルがぽつんと建つ様が珍しく映る筈です。
 
とかく、形が違うのは目立ちます。
 
 
 
2.わかる
 
他の単語がわからなくても、数字は見慣れているので
理解できる情報として入ってくる。
例えば、Twitterや英語ニュースで内容がわからなくても
" 20% " だけはわかるので目に飛び込んできます。
 
ちなみに私は同じような状況を、以前博物館で体験しました。
 
奈良時代の役人が書いた木簡がガラスケースに並んでいる中、
意味はまったく判りませんが、知っている漢字だけ目に飛び込んでくるのです。
 
書いてある内容はわかりません。
説明文を読んで、はじめて「へぇ、戸籍か」とわかる程度です。
 
しかし、平安時代の流麗な草書体と異なり
一文字一文字わかれた楷書で書かれているため
「三」や「女」など見慣れたものがまず目に飛び込んできたのです。
理解できる単語のところだけまず目に飛び込んできます。
 
ポイントは、意味はわからないけれど、目に飛び込むところです。
 
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以上が私的考察となりますが、
なぜこれをスタッフブログに書いたか。
 
それは、色んな方の職務経歴書等を拝見する機会が増え
 
「あ!この日本語ベタ打ち職務経歴書、
 内容はさっき見た 『目標達成率200%』 と同じだ!!!
 (さっきの職務経歴書はすぐ目に留まったのになぁ)」・・・と

もったいなく思うことも増えたからです。

 
数字で職務経歴書が書ける方、もっと織り込んでください。
もったいないです。MOTTAINAIです。
 
目に留まった後で理解してもらえるようhりやすく書く努力は必須ですが、
『わかりやすさ』 に加えて 『目立つ』 という点からも数字はオススメです。
 
以上、スカウト担当からのプチアドバイスでした。
 
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さて・・・ここから下は未だ考察中の部分です。
 
先ほども書きましたが
目に飛び込んだら、意味をわかってもらう必要がございます。
 
「売り上げ20%」と伝えたい。
相手が『20%』で振り向いてくれたら
次はわかってもらう番です。
英語を使う方には英語で、
フランス人の方にはフランス語で・・・という風に。
 
応募書類は会社へのラブレターだと、以前
とあるキャリアカウンセラーに力説(そして圧倒)されたことがあります。
 
ラブレターで思い出すのは、とある先輩のエピソード。
「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の・・・」から始まる
ラブレターをもらったエピソードです。
百人一首にも見える崇徳上皇の恋歌ですね。
 
歴オタではない先輩には、
目には飛び込んできても意味がわからなかったそうです。
私なら、「愛情20%増量」よりはよほど目に飛び込んで、
しかもときめきますが・・・。
 
人に思いを伝えるというのは、かくも難しいものでございます。
日々是精進。今日もお仕事がんばります。

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