思い込みとは恐ろしいもので ~歴オタの自学自習~

2013年12月05日

本日のブログ担当:タカラ
 
本日も弊社スタッフブログにお越しいただき
ありがとうございます。
 
今しばらくお時間頂戴できますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
 
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“憂きことを 海月に語る 海鼠(なまこ)かな”
 
折々のうた.png
最近読んでいる
 大岡信『折々のうた』 で
不意打ちのように
出会った句です。
 
想像してみると
シニカルなようで
また童話の絵のような
かわいらしさもある

とってもキュートな句だと
感じました。
 



















いつ頃の人の句だろうか、
昭和か大正か明治か・・・
と思っていたら
 
くらげとなまこは江戸中期 20131203.JPG
黒柳 召波
(くろやなぎ しょうは)

 
「江戸中期」
 
「与謝蕪村の高弟」
 
 
・・・な、なんですと!?
 
こんなにキュートな句が
江戸中期!?
 



しかし、よく考えてみれば
江戸時代だろうが平安時代だろうが
 キュートな歌も
 艶っぽい句も
どの時代にもある訳で、

かわいらしいものは近現代、は
私の勝手な思い込みでございます。
 


この句の直前に
芥川龍之介の
“木枯らしや めざしに残る 海のいろ”
を目にしたばかりだったので、
海のものから芥川(の時代)を
自動連想したのかもしれません。
 
あやうく先輩に「かわいい句ですよね、昭和初期かな?」と
メールを送る寸前でした。
 
かくも、思い込みとは恐ろしいものでございます。
ちゃんと調べましょう、裏をとりましょう。
 
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話が変わりますが
 
拙文の中で、何度か
 
  応募書類は一度、他の人に見てもらうといいですよ
 
・・・とご案内差し上げております。
 
これは誤字脱字チェック以外に
 
 「自分では一般的と思っている言葉が
   実は社内(業界内)用語だった」
という事態を未然に防ぐ役割も持っています。
 
自分では判りやすい、普通だという思い込みを
払拭してもらえるのです。
 
 
私事ですが、先日とあるイベントを
風邪で休むことになり、幹事役の友人にこんなメールを送りました。
 
  「悪化と感染を懸念して大事をとったまでです」
 
後で読み返して思うに
 
  「ひどくなったり、うつしたりしちゃいけないから、ゆっくり休むねー」
 
で良かったのではないかと。
 
自分で読み返しても気付くこと多々、まして他の方に
見てもらえば効果テキメンです。
 
添削もツッコミも、時に厳しい指摘を受けることもあります。
心が折れることもままあります。←経験者は語る。
 
しかし、心ある指摘を受けていい書類ができ
その結果採用につながったなら
 
『思い込み書類』で不採用が続くよりもよほど現実的で
良いことではないでしょうか。
 
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・・・と、思い込みの恐ろしさをつらつらと重ねましたが
思い込みがあるからこそ
驚くほどすばらしい風景に出会えることもあります。
 
 
サルスベリは艶やかな花と緑を見るものだと思っていたけれど
IMG_6667.JPG























太い幹と枝だけの黒い影も
鮮やかなイチョウと相俟って
黒い影として映りこむ
冬の姿も美しいと気付きます。
 


立ち並ぶお店を見たりビラ配りの人を避けて通るだけの
ただうっとうしいだけの街も
IMG_6670.JPG























早朝の空は
こんなにも綺麗な青色だと
気付きます。
 
 

思い込みは悪いものだ、も思い込みでございます。
 
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★書類の書き方 参考URL★
 
弊社スタッフブログ 過去のエントリーより
 
[転職あるある質問 ~たまごっちのグッジョブ引き出し 成長記 CDA編~]
 http://alphatec-co.com/blog/2013/09/-cda-3.html

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