実力をつけたいあなたと私に ~歴オタの自学自習~

2013年09月13日

本日のブログ担当:タカラ(読書タイムを広げたい)
 
弊社スタッフブログへのご訪問、ありがとうございます。
今しばらくお付き合いいただけますと嬉しうございます。
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ご覧頂いている方はお察しかもしれませんが、
私は読書が好きです。
たまに本に熱中しすぎて電車を乗り過ごしそうになります。
先日も朝の出勤電車で
あやうく到着駅を通り過ぎかけました。
 
そのとき読んでいたのは
 宮城谷昌光 『草原の風』
中国・後漢王朝(※)の光武帝が主人公です。
 ※有名な三国志より前の時代です。
 
その中に 「疾風に勁草(けいそう)を知る」という
言葉が出てきました。
 
 “ビュービュー強い風が吹いたとき、
 初めてその草が強いのかどうかわかるように
 人も困難に立ち向かったとき、
 初めてその真価が現れる(わかる)” という意味です。
 
光武帝が即位する前、
寒い寒い中、敵につけねらわれ、食べ物もなく
部下とさすらうことになった場面に登場します。
 
私もいつか困難に出遭ったら
光武帝のようにりりしく対応したいなぁ・・・と思い
朝の読書タイムを名残惜しく終えました。
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その又後日、やっぱり乗り過ごしそうになったときは
 V.E.フランクル 『新版 夜と霧』を読んでおりました。
 
アウシュヴィッツ強制収容所に入れられた
精神科医フランクルが書いた本として
余りにも有名な作品です。
読もう読もうと思いながら
ついぞ手に取ったことがなく、
読み始めたら(案の定)止まらなくなりました。
 
その中にこんな言葉が出てきます。
 
 “「強制収容所ではたいていの人が、今に見ていろ、
 わたしの真価を発揮できるときがくる、と信じていた」
 けれども現実には、人間の真価は収容所生活でこそ発揮されたのだ。
 おびただしい被収容者のように無気力にその日その日をやり過ごしたか、
 あるいは、ごく少数の人びとのように
 内面的な勝利をかちえたか、ということに。”
 
自分と違いすぎる立場から書かれた本ですが、しかし、
  真価を発揮するのは困難が起きたときではなく、
  その日をどう過ごすかにかかっている
  (日々発揮するチャンスが与えられている)  という部分に
感銘を受けました。
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疾風に勁草を知る と 真価を発揮するチャンスは日々与えられている は、
正反対のように聞こえます。
しかし、
 真価を発揮する機会は日々与えられている
 (真価=実力は日々鍛えられるものである)
 そして、その真価が特に判るのが困難に遭ったときだ
・・・と考えれば同じ内容ではないでしょうか。
 
大きな仕事を与えられたら、
あるいは何か大きな困難が立ちふさがったら
そのときに真価(実力)を発揮しようなどと考えず
日々できること、日々することを着実にこなしていく大切さを
東西の偉人から教わったのでした。
 
(「電車を乗り過ごす」という困難に遭わないよう気をつけます。)
 
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◆参考URL
[故事ことわざ辞典:疾風に勁草を知る]
 http://kotowaza-allguide.com/si/shippuunikeisou.html
 
◆ミスを疾風として、勁草になります!
 [タクナマタタのおまじないブログ ~ミスの対処方法~]
 http://alphatec-co.com/blog/2013/09/post-51.html
※弊社スタッフブログ 2013年9月10日記事

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