サラリーマンのうつ病

2015年06月23日

本日の担当:たかた

 

日米サラリーマンのうつ病罹患率の差についての記事を見ました。

 

サラリーマンが長期就業不能に陥る原因でうつ病の割合が

率が米国では7.7%に対し日本ではなんと25%なのだそうです。

 

その理由は遺伝的なものもありますが、

この記事では職場環境や雇用システムに焦点を当てています。

 

米国では転職市場が発達しており転職に対して企業の拒否反応が少ないのに対して、

日本では転職回数の多さは確実にマイナスになるため、

30歳くらいまでの時期を除けば転職の機会は決して多いとは言えません。

そのため今の職場にしがみつかざるを得ず、うつ病を発症しやすいということだそうです。

要するに日本の職場では”逃げ場”がないのだそうです。

この点はどちらの環境がベターなのか観点によっては判断がつきにくい問題ですが、

年功序列的雇用制度に対して批判が高まる中、

一方で中高年再雇用環境が整わない今日、

中高年社員にとっては厳しい環境であることは間違いないでしょう。

 

20代前半の若年層とともに中高年の労働環境を整え、

この二つの労働資源を上手に活用していくことが、

労働力不足が懸念されるこれからの日本にとって重要な課題のひとつと思います。

今のように30代の働き盛りばかりに期待する雇用環境は

長い目で見て決していい結果にはならないように思います。

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