コミュニケーション能力を「求める人材要件」に設定してしまうと

2015年06月09日

本日の担当:鬼退治

 

採用選考の場面において求める人材の要件として、コミュニケーション能力を求める人材像に

あげて見極めようとしますが、凡そ選考の中では見極めることは難しい要件です。

その要件が本質的に必要とされるならなおさらのことで、仮説を演繹化して自己了解することで

納得することが多いようです。

そこで多くのアンマッチが生まれてきます。

そこには、多くの誤解釈と思い込みが生じているから表面では双方一致しているように見えますが、

そこには大きな乖離があります。

 

このようなことはなかったでしょうか。

・コミュニケーョン能力があることを表明し、自己PRにする気の合う人と話をすることが出来る

 程度でコミュニケーション能力があると思い込んでしまう。

 

・協調性とコミュニケーション能力は相関にあると考えてしまった。

 

・選考状況の中で、滑舌よく声が通り見た目の良さという印象で能力のコミュニケーション能力の

 有無を判断してしまった。

・そもそもコミュニケーションの有無を会話の表層だけで捉えてしまった。

 

上記にある自身のフィーリング内でしか関係性を築けないのは、周囲から見れば活発で明るい

雰囲気を作っているようにも見えますが、実際はその逆です。フィーリングを基準に合うか

どうかで判断するのも問題ですが、さらに関係性が築けないと見ると他者排斥をする人も

いるのは事実です。

だとすれば、コミュニケーション能力が著しく低い人材を採用してしまうということになるのです。

 

コミュニケーション能力を求める人材要件に設定するのは良いと思いますが、コミュニケーションの

考え方、それと能力との関係、組織由来の課題解決に資するものかを考えるとこれまでの採用選考

からより精度の高く、リスクを軽減できるのではと考える次第です。

ページの先頭へ