新入社員の「6月病」

2015年06月12日

本日の担当:たかた

 

5月病の時期が過ぎてやれやれと思いきや、

今は「6月病」というのがあるそうです。

要するに新入社員の早期退職がこの6月に多いのだそうです。

 

退職理由としては「仕事がつまらない」「仕事についていけない」

といったものがほとんどだそうですが、

逆に会社側が使い捨てるように早々に見切りをつけて

辞めていくように仕向けることもあるようです。

 

これに対しては「もう少し辛抱すればいいのに」というのが大半の意見でしょうが、

我々のようにバブル時期を通過してきた世代には想像がつかない程、

表と裏の印象が極端に違う会社が今日では多いようなのです。

ですので一概に早期退職を非難できない現実があります。

 

ただ、やはり3ヶ月ではもったいないという感じは否めません。

辞める決心はついたとしても、

何かを得てから辞めるべきだと思うのです。

どんな会社でも仕事である以上は何か得るものがあるはずなのです。

その何かを得るには3ヶ月はあまりに短い。

また例え3ヶ月でも在職した事実は残りますから、

再就職に際してマイナスにこそなれプラスにはならないでしょう。

しかしそれを考えてもなお身体的・精神的に厳しいブラック企業が

今日数多く存在するところに今の若者の不幸があります。

私が若かった頃の80年代は大した会社でなくとも

労働環境は決して悪くはありませんでした。

ですので欲を言わなければ充分健全に働く事ができましたし、

自分の意志で自分を鍛える機会はいくらでもありました。

 

ですので、若者の所得水準を上げてやる努力も必要ですが、

もっと大事なのは健全に継続して働ける環境を与えてあげることなのだと思います。

それさえ整えば上を目指してチャレンジする機会はいくらでも出てくると思うのですが。

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