所得水準よりも生活水準の方が重要では

2015年03月18日

本日の担当;たかた

 

今、ピケティ本が大流行だそうです。

資本収益率>経済成長率であることを統計的に証明したことが、

経済学上の大きな功績なのだそうです。

そして、彼の理論が意味するところは、資本家の所得は常に労働者の所得を上回り

かつ、その差は年々広がっている。

だから富裕層からもっと税金を取って再分配しないといけない、というものだそうです。

実際には、これがピケティさんのイデオロギーではないと思うのですが、そのような

趣旨で引用されることが多いそうです。

 

「何をいまさら」という感じがしないでもありませんが、基本的にこの理論は

日本にはあまり当てはまらないようです。

日本は既に世界最高レベルの累進税率になっており、日本の所得格差は

欧米に比べてそれほど際立っているわけではありません。

しかし、日本の格差をアピールしたい人たちが一生懸命称賛しているようです。

 

面白い記事を読みました。

あるテレビ番組でピケティ理論を引き合いに日本の格差問題が話題にあがって、

番組の主張としては「富裕税の導入」というところへ持っていきたかったようなのですが、

コメンテーターの一人が、「日本の上位1%の年収は1300万円以上の人」といった

内容のことを述べると、途端にその場が凍りついて、別の出演者があわてて話題をそ

らしたというのです。

要するに出演者のほとんどがその1%に入っていることに驚き、自分が富裕税の

対象になる不安を感じたようなのです。

「金持ちからもっと税金取ってやれ」と攻撃しようとしたら、なんとその金持ちは

取りも直さず自分だったということにびっくり。

 

このように日本での富裕層というのは結構つつましく庶民的なひとが多いのです。

 

そもそも所得格差は悪だとすること自体がおかしいと思うのです。

孫さんや柳井さんのような超高収入の人が増えたって別にいいじゃないですか。

自分の生活がそれなりに保っていられれば。

大事なのは所得水準ではなく生活水準だと思うのです。

 

今の日本はほんとに生活が豊かだと思います。

食材も安いし、軽自動車も快適になったし、道路もきれい、医療技術も発達し、

住宅も快適、衣類も安くて快適、インターネットやパソコンも安くて高速。

私が大学生の時と比べて生活水準は雲泥の差です。

当時の大金持ちよりも今の自分のほうがずっと快適な生活をおくっている自信があります。

 

「人と比べてどうなのか」よりも「人としてどうなのか」

そろそろ我々日本人もそこに注目する時期に来ているのではないでしょうか。