小保方晴子さんを刑事告発

2015年02月05日

本日の担当;たかた

 

理研OBの石川智久さんが、小保方晴子さんを刑事告発したそうです。

テレビ朝日のニュースによると、

「小保方氏が名声や安定した収入を得るため、

STAP論文共著者の若山照彦教授の研究室からES細胞を無断で盗み出したなどとしています。」

 

この件について私は微妙な気持ちを抱いています。

単純に考えれば小保方さんにとって大変な事態になったと言えるわけですが、

見方を変えてみると、もし小保方さんに身に覚えのないことであれば、

小保方さんにとって迷惑というより、まさに「天の助け」になりうるのではないかと。

 

今の小保方さんの状況はというと、

再現実験に失敗し、論文を撤回し、懲戒解雇ではないものの理研を依願退職し、

その結果、何も残っていないだけでなく、

「不正を行った科学者」というレッテルを張られてこれから生きていかねばならないという、

悲惨な状態にあります。

 

「何も残っていない」ことはまだしも、

この場合「不正を行った科学者」というレッテルは非常に深刻です。

なぜならその「不正」というのが論文のねつ造(重過失?)だけにとどまっていれば

まだ救いはありますが、問題の「ES細胞を『故意に』混入させたのではないか」との

疑いが中途半端に残ったままになっているからです。

 

本来ならば理研は再現実験が成功しなかったことをもって、

更に次の「ではなぜ、成功したかのように論文を発表するに至ったのか」

という問題の調査に入りそうなものですが、

どうも理研はそのつもりはないようでこのままフェードアウトしそうな気配が濃厚です。

 

もし小保方さんがES細胞を故意に混入させた事実がないのであれば、

今の状態のまま事が終了してしまうことは小保方さんにとって極めて不利です。

だからと言って小保方さんの側から更なる調査を要求できる立場にはありませんし、

そもそもその気力もわかないでしょう。

逆に小保方さんがES細胞を故意に混入させたのであればその罪がうやむやになってしまいます。

 

そこで今回の石川さんによる告発がその問題を一気に解消してくれるのではないかと。

捜査機関による捜査のメスが入れば、双方もはやあいまいな遠慮やごまかしは通用せず、

真実が明らかになる事が期待できます。

ページの先頭へ