採用の課題を設定してみると・・・ (3)

2015年01月29日

                                       本日の担当;鬼退治
 
採用をするという意思を表明してから採用行動に展開した時は、当然のことながら
 
組織内だけで完結するわけではありません。
 
応募を期待する場に働きかけをして情報を外部化する必要もあり、組織内の論理が
 
全て通じることではなくなるのが特徴です。
 
採用は経営の仕入れであるという人もいますが、モノを仕入れる訳ではありません。
 
組織の行動だけに限って言えばそのようなことも言えなくもないですが、採用する
 
対象者には感情があり、生活があり、思いをもった人を採用するのである為、組織
 
の論理が全ては通用しないのです。
 
件のモノ化した思考の特徴は自組織の論理が全て通用すると言う傲慢な態度が
 
無意識的に出てきます。
 
これは選考段階で如実に現れます。
 
さらに、この背景には採用に対する欲のみが駆動していることから視野が異常に
 
狭まっていることが考えられます。
 
つまり、焦点をあてるところがずれているのです。
 
そして狭い視野で考えたことは欲が駆動している為、それを成立させる組織の
 
論理が必要となるのだと考えます。
 
しかしながら採用意欲は初動で必ず起こりうるもので、それなしには行動を促
 
せず必要不可欠であることも事実です。
 
また、採用意欲の発露から分岐点が生まれます。一つは意欲を表す為に組織
 
情報を外部に発信を図ることです。
 
それは応募意思への働きかけをメッセージとしてどのように情報を提供し、
 
どこまで情報を提供するかを決めて投げかけます。
 
そこには当然ながら発信する側の負担も伴います。
(発信内容の質も大事な要素ではありますがここでは触れません)
 
もう一つは自組織の論理に固執し有益な情報まで閉鎖してしまうことです。
 
内部では気づいていませんが外目から見ると負担を引き受ける覚悟なく採用したい、
 
人材が欲しい欲しいと騒いでいるだけに見えます。
 
その組織が磁場を形成するがごとく惹きつける価値を持っており、それを望む側に
 
情報が届いている場合は別ですが、原理的に市場で交換が行われている中で
 
考えれば、欲だけでは一方的な態度であり、特に採用することがビジネスの中に
 
組み込まれた行動であれば市場での交換の原理から乖離したものとなり、大抵
 
の場合、原理通りに上手くはいきません。
 
 
その為に採用の課題を設定してみると・・・
 
・採用活動と事業、営業活動との違いは何か、共通点はどのようなものか
 
・事業や営業で対市場、顧客に対してどのように発信しているのだろうか
 
・規模、予算が制限された中で効果的に情報を届けるにはどうしたらよいだろうか
 
・大手じゃないからとあきらめていないか(多くの大手もスタートは中小の規模)

ページの先頭へ