2人の女性閣僚辞任から考える

2014年11月04日

本日の担当:たかた
 
安倍内閣で期待されていた2名の女性閣僚が同日辞任しました。
 
相変わらずお金関係の問題で、
女性の社会進出を推進する安倍内閣の立場としては大変なダメージ
かと思います。
内閣改造の中身を見たときポピュリズムに走っているような気がして
「危ういなあ」と感じていましたが・・・
 
ところで、小渕議員は金額も半端でなく内容も疑惑を持たれて当然と
いったところがあり、辞任はやむを得ないと思うのですが、松島議員
のほうはどうなのかなあ。
 
自分の政治スローガンを掲げた「うちわ」を有権者に配ったということが
有権者への寄付行為に当たるということなのですが、
確かにあれはうちわであり厳密に法に照らせば有価物を供与したという
ことになるのでしょうが、立件に向かってはかなりハードルが高いでしょう。
 
ラジオでいろんな人の意見を聞いていると、
「民主党は国会でこういう議論しかできんのか」と
うちわ一個与えたことで国会での貴重な時間をつぶすような質問をした
蓮芳議員への風当たりのほうが強いようです。
 
証拠は上がっているわけですから、国会で貴重な時間を使って質問
するようなまだるっこしいことをせず、直ちに告発するか、もしくは
本人の考えを聞きたいのであれば、国会場外の公開の場でいくらでも
できるわけで、如何にも政策論争べたの民主党らしいネガティブ・キャン
ペーンのような気がします。
 
ところで、松島議員のこらえ性のなさが気になります。
これが男性閣僚であれば謝罪はしても辞任まではしないと思うのです。
 
潔いと言えばそうなのでしょうが、別の見方をすれば、
「別に私は大臣なんかになりたくはないのよ。一般議員で充分なのよ。」
という考えが透けて見えてくるような気がします。
 
いま安倍内閣は女性の管理職を数値的に増やすよう動いていますが、
多くの女性は松島議員のような考え方を持っているのではないかと、
そして、そうした女性を無理やり管理職にすることにどのような意味が
あるのか疑問を感じてしまいます。
女性の管理職登用が進まないのはそれなりの理由があるわけで、そこに
光を当てなければ抜本的な解決は望めないと思うのですが。
 
今回の件についてお二人には大きな責任がありますが、それにしても
お二人の周辺の人々はどういう人たちなのでしょう。
特に小渕議員の周辺の人たちは遠慮なしという感じで自制心がまったく
感じられません。
事務や活動をしていて「これって、やって大丈夫なのか?」という疑問を
持った人はいなかったのかな。
公職選挙法や政治資金規正法を知っていてやったのであれば悪党だし、
知らずにやったのであればただの間抜けです。
悪党か間抜けか、どっちにしろまともではありません。
 
小渕議員に関して言えば政治資金の使途について全く関与せず
(というより関与させてもらえなかった)
周辺の人々が小渕議員の政治資金を自分たちの好き放題使って
いたような印象さえ受けます。
父の小渕恵三氏のころから秘書を務めていた某町長が政治資金
収支報告書の作成を仕切っていたとされ、小渕議員の政治資金の
横領も取りざたされています。
 
「帝は師とともに在り、王は友とともに在り、 覇は臣とともに在り、
                      国を亡ぼす者は奴僕とともに在る」
という言葉があります。出典は忘れましたが。
 
つまりリーダーには、進むべき道を指し示してくれたり、共に志を語り合ったり、
実務能力にたけ、時に間違いを指摘してくれる存在が必要であり、リーダー
たるものはそうした人材を常に求め、そばにおくべきであるということを意味
しているのですが、残念ながらお二人には「奴僕」しかついていなかったのかなと。
つまりお二人は「国を亡ぼす者」であったか。

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