採用の意思決定(8)

2014年09月01日

本日の担当:鬼退治
 
前回は就職や採用の間で交わされる表層の言葉について述べましたが、
この表層を貼り付けるラべリング問題はシンプルな問題を、意図して
複雑化してしまう非常に厄介な代物です。
複雑化するとどうなるかは明白です。
本来の目的に達することが困難になります。
そして暗闇の中で探り当てた所が妥協点として表に出てきます。
そこに探る事への意思の存在は確認可能ですが、本来の目的とは
逆方向に作用し意味化するだけの虚しい作業となります。
その為に駆け引きをせず互いの理解を促進する際の出来るだけ
不必要なラベルを剥がし、適合する点を見出すことに他ならない
のだと考えます。
採用側、求職者側双方が同じタイミングで現実を踏まえた観念を
理解しやすい形で提示することこそが、貴重な一致点を見出すこと
が出来るのではないでしょうか。
表題の採用の意思決定を鈍らせ、逆方向に突き進む様はこれらの
大事な仕事をショートカットし、形を変えていくのです。
物事は大体がシンプルです。
双方の時々の感情や空気も本来のシンプルさに靄をかけ互いを権威化
する為の姑息な駆け引きに終始してしまいます。
その根拠足りえない根拠が前回のラベル問題であり、意味化することへ
の躊躇や後ろめたさの免罪符となるのが極端な例を象徴的に捉え
ラべリングするという手法です。
なぜこのような方法を取るのかと言えば楽に取り繕うことが出来るからです。
そしてその弁護を環境と空気が行ってくれるからです。
状況に飛び込むことでしか一致点の点がどこにあるかは分かりません。
この事自体は決して前述の手法とは違い楽なことではありません。
ある種クリアな環境を作らなければならない事やその空気を肯定せず
仮説的に良い空気の存在を意識しながら分け入っていかなければならない
からです。
しかしながら前述のような楽な近道はなく思考すること、惑わされず目の前
にある現実に向き合うことが本来の意味で採用を考えるということであり、
意思決定を行うことだと思います。

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