働く女性の支援は制度だけでなく社会のマインドが成熟する必要があると思います

2014年08月20日

本日の担当:たかた
 
例の東京都議会でのセクハラ野次事件はその後どうなったのでしょう?
 
鈴木都議が塩村都議に謝罪して、議員としては会派離脱して一件落着と相成ったのか?
 
だとすると、鈴木都議も塩村都議も都議会全体も
この事件の問題の本質を理解しているとは思えません。
 
この事件の問題の一つは塩村都議個人に対する侮辱ですが、
もう一つ、都議会議員という公職の立場にある者が
塩村都議と同じような状況にある世の中の多くの女性を侮辱し、
かつ、「女性が働きやすい社会の実現」とう公約を掲げて当選した身でありながら、
実は女性を軽視する人物であったという問題があります。
 
一時、塩村都議の過去のスキャンダルが暴かれて、
「言う方も言う方だけど、言われる方も言われる方」的な展開になっていましたが、
ラジオなどでも多くのいろんな立場の方の意見は、
「塩村都議個人の問題ではない。女性全体の問題だ。」とうものでした。
 
これからの日本にとって女性は極めて貴重な潜在的人的資源であり、
開発を急がねばならない時期に来ています。
 
この開発には制度開発の他に社会的なマインド開発も必要です。
働く女性に対する理解と尊重の精神が社会全体に染み渡らねば、
制度だけでは解決できない課題です。
 
管理職昇進を辞退する女性が多いのは、
働く女性に対する社会のマインドが成熟していないことへの
不安とあきらめもあるのではないかと思います。

ページの先頭へ