採用の意思決定スピード

2014年06月30日

本日の担当:鬼退治
 
採用はタイミングだと言われます。その通りだと思います。
しかしながら、この時に語られるタイミングとはいささか自分には
及ばない力が作用していることでエクスキューズと諦めを伴うもの
であり、システムという実体のつかめないものに身をゆだねるほか
はないのでしょうか。
 
決してそうではないと考えます。
当然ながらシステムの複雑性が良くも悪くも思いもよらぬ結果を生み
出すことがあることも否定しませんが、採用のタイミングが合わない
のであればタイミングを合わせる為の視点を変えることにより外部環境
まかせの採用にはならないと考えます。
 
それは主体的な視点で採用を取り組むことに他なりません。
組織の中の採用の考え方については以前このブログで取り上げてい
ます為、今回はより具体的な話を提起したいと思います。
 
タイミングを逃している時に不足しているのは意外に思えるかもしれませんが、
採用情報と意思決定のスピードです。
 
なぜこの2点が意外かと申しますとまず1点目の採用情報は自社の
採用情報は自社が一番分かっていると思っているからです。
そこに陥穽が発生します。重要なのは応募者に届く情報を明確に
しているかです。
当然、頭では理解していたり、自動的に行動を促すような空気や雰囲気も
体で理解しているでしょう。
但し、表出することと分かっていることには大きな差があります。
質はどうあれ採用活動を始めると採用情報をリリースすることになるのですが、
その情報は社内の検証に耐えうるものであったのかという点でいうと
縦の流れでの検証はあっても縦横斜めにさらされたものではないと思います。
 
この採用情報に関連してもう一ついえば採用者が採用の方法に関する情報を
持っていないというケースがあることです。
タイミングという言葉を冒頭述べましたが、何かと何かがマッチまたはミートする
こととして単純化していいますと、仕事をしたい個と迎い入れたい組織の前者が
どこにいるかを分かっていない場合は採用実務の中でタイミングを持ち出す
ことは出来ず、あきらかに機会損失を生んでいます。
人事の負担は益々増大して採用だけが人事の仕事ではないことも承知の上
ですが、採用自体が人材育成や評価考課、処遇に関わる重要なことである
ことも一面にあります。
次回はもう一つの意思決定に関する点を述べたいと思います。

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