何となく使っているけど結構重要な単語(9)
2014年06月26日
本日の担当:鬼退治
今回は少し形を変えて、単語ではなく採用の現場で話していた会話
から取り上げて見たいと思います。
ある新卒採用の合同企業説明会の会場で会話をしていた2人の隣に
いた小職の耳に入ってきた会話が、ブースに学生が寄り付かなかった
ことの自虐的なネタのコントをして2,3人しか訪れなかった4時間を
笑い話にして紛らわしているのだと思いましたが、そうでは無く本気で
「最近の若者は」論を展開していたのには採用という世界の特殊性を
あらわしていると感じました。
その会話は上司らしき方とその部下と思われる2人がこのような
やり取りで交わしていました。
上司「最近の学生は貪欲さというのがないな。自分の興味のある事
以外目もくれないというのはどうなのかねぇ」
部下「我々の時代と今の学生は違いますよね。」
上司「そうなんだよ。学校が悪いのか、親が悪いのか、今日来てた
学生を見てても覇気が無いよな。個性ないよな。質問も判で押
したように同じような質問ばかりだし。」
部下「コンサルがそう教えているみたいですよ」
上司「ふーん。まっ。次の説明会の参加申し込みしておいて」
このような会話だけ抜き出してみるとどこにでもある安っぽい若者論
ですが、それを話題の中心に据えようとは考えていません。
以上の会話から言えるのは採用の特殊性と矛盾を良く言いあらわして
いて、明らかに選ぶ側の論理が働いていいます。選ぶことが悪いと言う
のではなく同時に選ばれていることの認識が欠如しているのが問題だと
思います。
若手に物分かりの良い採用担当を無理して演じた方が良いというのでも
ありません。
件の採用担当者はじーっと椅子に座り肘をついて学生をにらむように
待っていましたが、その方が望んでいる貪欲な学生はまず来ません。
学生もあの会社は覇気が無いと思ったのかもしれません。
自社の顧客にはそのような態度をしないはずですがそのぐらいの狭い
世界でさえも立場と人を見て態度を変えていると思われる本音と建て前に、
辟易しているのかもしれません。
決められた採用のフォーマットの枠を出ない思考、行動で個性と自律性を
求めるのは難しいかもしれません。
また、何気なく使っているけど結構重要な言葉に「最近の・・・は」は明らかに
情報感度、感性が鈍くなっていることを表明しているようなものです。
無理にではなく今、あるもののあるべき評価を出来、関係性を見いだせる
よう本質に近づかなければと考えた次第です。
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