日本人は働き過ぎなのか?
2014年05月29日
本日の担当:珈琲
俗に言うブラック企業の基準の一つに、“長時間労働”が掲げてあります。
長時間労働により体調を崩し、メンタル不調をきたす問題も後を絶ちません。
確かに過度な長時間労働は生産性を著しく低下させ、労働者、
企業側双方にメリットは何も生じません。
やはり、我々日本人は働き過ぎなのでしょうか?
「日本人は働き過ぎで労働時間が長く休日も少ない。」
そのような声をマスコミ通じ良く耳にします。
特に欧州諸国と比べれば労働時間は長く、長期休暇も少ないので祝日を
新設し、有給休暇の消化を促進するように国が率先して働きかけています。
しかし、それは各国の長年の慣習等により形成された文化であり、
一概に労働時間や休暇日数で比較することはおかしな事だと感じます。
現在はグローバル経済社会ではあるが、各国の労働環境は其々の特性が
あり、同列で比較することは無理があるのではないだろうか。
日本の労働環境を見てみると、労働時間はここ30年で大幅に減少しています。
週休2日が促進され、祝祭日も増加しています。
昭和のサラリーマンよりも確実に勤務時間は減少しているのが事実です。
他国と比較するのは好きではありませんが、現在の日本は”働き過ぎ”
の部類には入りません。
OECD(経済協力開発機構)調査によれば、年間労働時間は米国よりも
少ない結果が出ています。
かつては日本人の長時間労働が揶揄されたが、今では米国と逆転して
しまいました。
では、労働時間が減少したが生産性が大幅に向上したかと言えば疑問が
湧きます。
労働時間と生産性の関係性を考えると、長時間労働が必ずしも成果を
生み出すとは限りません。
しかしながら、労働時間が削られた部分を補う新たな生産能力が確立
されなければ、企業成長も停滞し、経済全体の成長にも繋がらないで
しょう。
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