【人間だって】動物の移動や鳥の渡りと違うとは知れど【動物だもの】〜歴オタの自学自習〜
2014年05月21日
本日の担当:タカラ
こんにちは。アルファテックの歴オタ、タカラです。
本日も弊社スタッフブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
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広報の職に就いて2ヶ月が経ちました。
まだ少しも広報らしくはなっておりませんが、広報ビギナー向け書籍やら
他社の広報ブログなどを読んで勉強したつもりになっています。
しかし、マニュアル本も仕事のブログも読み飽きた。
読み飽きた…と言えるほど読んでもいないのですが、飽きました。
小説が読みたい! 物語におぼれたい。
そんなこんなで暫くご無沙汰していた小説にずぶずぶと浸っております。
最近読んだのは
梨木香歩 『冬虫夏草』
ミッチェル 『風と共に去りぬ』(一)
村上春樹 『国境の南、太陽の西』
アゴタ・クリストフ 『悪童日記』 『ふたりの秘密』
江國香織 『真昼なのに昏い部屋』
絵本も何冊か読みました。
『はるかぜのホネホネさん』
『木を植えた男』
『タンタンタンゴはパパふたり』
『ぼくのおとうと』
『やまなし』 ←宮澤賢治
大好きな作家の未読作品を読んだり、
初めて挑戦する作家の本を手にしたり、
もうどれだけたのしいやらたのしいやら
花粉症で外に出られない間も本があればしあわせでした。
物語におぼれていました。
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斯様に「物語におぼれたい」という衝動に駆られるのと同様、
「歌を浴びたい」「音を浴びたい」と切に思う時も訪れます。
カラオケだとか川の音だとか鳥のさえずりだとかラジオだとか
ビートルズだとか椎名林檎だとかJUJUだとか関ジャニ∞だとか
もう浴びたくて浴びたくて仕方がない時があります。
先日もそんな衝動に駆られて、そこでふと気が付きました。
そう言えば、私は「物語を浴びたい」とは言わないぞ、と。
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おぼれる と 浴びる。
何となく使い分けていただけなのですが、気になりだすと気になります。
この違いは何から来ているのだろう、と妹に相談すると
「『酒を浴びる』と『酒におぼれる』だと、後者は好きで好きで仕方がないイメージ。
耽溺してる感じかな。」と言いました。
「前者は自分の意志に関係なく摂取してる感じ、後者は自分の意志で摂取してる感じ」とも。
ふむふむ、なるほど。
と一旦は納得しかけたのですが、しかし私に限って言えば
歌だとか音だとか、『浴びる』を使う場合も、好きで摂取したい場合なんだが。
やはり納得がいきません。
考え出して3週間くらい経ちましたが、まだ折に触れて考えています。
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個人が使い分ける細かいニュアンスは個人で追及・納得するしかありませんが
グループ・団体で共有しているニュアンスは、他団体とある程度すりあわせが可能です。
それは、例えば方言の比較であったり、言語間の翻訳であったり。
しかし、どれだけ知識があっても、時代や風俗が大きく違っていると
腑に落ちるところまでのすりあわせは難しいものです。
今、5月に入社の新入社員向けにマニュアルを見直しているのですが
入社当時はわからなかった箇所が今はストンとわかるようになっていました。
こういう作業を経ると、企業も文化の一翼を担っているのだろうかと考えます。
その場・その時代にいなければわからないニュアンス。
場・時代が織りこまれた文化であるからこそ、馴染む人もいれば
馴染まない人もいる。
転職のきっかけを語るのに「ここじゃない気がした」と曖昧な言葉を
使う方がいますが、それもわからぬでもない、と思います。
通過するだけの旅人なら捨て置ける違和感が、ここで生きるとなると
どうしてもぬぐい去れなくなってしまう。
仕事が、日々のごはん(生計)を稼ぐための手段であるならば
そこで生きてゆけぬとなれば河岸を変えることもあるのでしょう。
乾いた大地から群れをなして移動する草食動物のように。
ここではない、水のある何処かへ。
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ところで、以前この欄で珈琲氏が 【転職の目的の必要性】 と題して
ブログを執筆いたしました。
その中に、こんな文があります。
(珈琲さん、引用失礼しますよ。)
> なんとなく将来が不安なので、良い会社があれば転職したいという
> 気持ちになり、転職活動を始めて見たが、自分自身がどの方向に
> 向かっているのかが見えなくなってしまう。
同じブログ欄に身を寄せる立場ながら、「うん、そうそう」と思わず首肯しておりました。
動物の移動で言えば、「水のあるところ」とか「温暖なところ」とか
何かしら方向性が決まっております。
興味深いのは、方向性が決まっていても、方向は決まっていないというところです。
「水のあるところ」という方向性が決まっていても、どっちに水があるのかは
今から嗅ぎ分けなくてはいけません。
場合によっては、嗅ぎ分けた方向がまちがっていて、水に辿り着けず、
方向性が決まっていたのに斃れる場合もある筈です。
ただ、方向性なくして、方向は決まらない。
どんなに良いコンパスを持っていても、どこに行きたいか決めなくては船出できない。
転職エージェントは、コンパスや情報提供人(RPGの「村人A」)にはなれても
求職者の方の行き先を決める事はどうしてもできません。
転職を考え始める契機が「ここではない気がした」でも結構です。
一度ご相談ください。
「ここではない」の次、「どうしてここではないのか」「では何処に行きたいのか」に
進んでいきましょう。
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【関連URL】
[転職の目的の必要性|弊社スタッフブログ 2014/4/22のエントリー(執筆者:珈琲さん)]
http://alphatec-co.com/blog/2014/04/post-176.html
動物の移動、鳥の渡りに興味のある方にオススメの一冊(^ ^)
[梨木香歩 『渡りの足跡』]
http://www.shinchosha.co.jp/book/429906/
“なまじ知恵があり、ゆとりがあると、かえって道を見失いがちになるのかもしれない。
持てる知恵を全て、渡りの方向を見定めるため、渡りの道行きをしのぐために
使わざるをえない状況は、不運と呼べるかもしれないが、少なくとも
不幸なことではない。
それを決めるのは当事者以外いない。“ (梨木香歩 『渡りの足跡』より)
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