建設現場作業員の生み出す力
2014年03月29日
本日のブログ:珈琲
2020年東京オリンピックが決定したことにより、建設業界の人員不足
が懸念されている。
東日本大震災復興需要に伴い、東北での人員配置に重きが置かれて
いるが、徐々に首都に流れてくるような気配である。
建設業界は間違いなく活況を呈するであろうが、人手確保に間違いなく
翻弄されそうである。
東京オリンピックと震災復興を並行して行うには、人手不足感が
否めないからだ。
政府は人手不足を解消するため、外国人労働者の受け入れも視野に
入れ始めたが、安易な受け入れは現場の混乱を招きかねないので
慎重にすべきであろう。
建設業の労災件数は昭和53年をピークに右肩下がりで減少しているが、
技能が低い労働者の受け入れや、工期短縮等の影響により、
増加に転じることも懸念される。
最近では高級マンションの設計ミスや不具合で建直しをするケースも
出てきた。建設業の全体的な技術力が低下したようにも感じてしまう。
話しを東京オリンピックに戻すと、競技場や選手村は台場、晴海
などの東京湾ベイエリアに建設される予定だ。
晴海の選手村は開催後にはマンションとして販売されるようです。
近年ベイエリアの新築マンション人気は留まる事を知らないようだが、
そのエリアはもともと都民が大量に出したゴミの埋立地であることを
住民の方々は知っているのだろうか?
ちなみに、台場はかつて売店が浜辺にポツンと1店舗しかなかった
土地であったし、人気の豊洲は関東大震災の瓦礫を埋め立てた土地である。
今後、湾岸エリアが更に進化していくためには作業員の生み出す大きな
力が必要不可欠である。
土地造成や建築物は現場作業員の方々の力が結集した成果物であるからだ。
著名な建築士が設計したとしても現物を作り上げるのは作業員の力であり、
建築技能労働者の技術力が無ければ成り立たない。
結果的に作業員の確保が新たな街づくりに多大な影響を及ぼす事になる。
最近、建設業は不人気業界として定着している。
しかし、東京オリンピックを契機に建設業に興味を持つ若手が増える
事を期待している。
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