35歳からの転職活動~成功の鍵はどこにあるのか?

2014年03月20日

本日のブログ:珈琲

 


人材の流動性を主に考えると、海外の転職市場に比べると日本の
転職市場は非常に限定的である。
何故ならば、日本は新卒採用を重視する傾向が強く、転職市場に
おいても年齢制限を設けることが多く、人材の流動波が起こり
にくい市場であるからだ。

特に年齢条件は人材の流動性を狭め、いつからか「転職35歳限界説」
なるようなものが、日本の転職市場のスタンダードになってしまった。

現状に目を移すと、確かに30代前半であれば、前職との経験とは
異なる業種、異職種へ転職することは可能である。しかしながら、
年齢が上がれば上がるほどその可能性が薄くなる。


本来、人の能力を年齢で区切ることはナンセンスである。
高齢であっても能力が高く有能な人材は転職市場に溢れている。
しかし、その能力を活かせる環境が日本にはまだ少ない。

何故、そのような環境が日本には整っていないのでしょうか。
それは企業の集団主義の重視が影響している。

旧来からの日本企業は、家族主義、集団行動を重視する傾向がある。
そのため、高い能力の持ち主であっても組織に馴染まない外部からの
人材は排除してしまう。
特に年齢が高い人材は組織構成に歪みをもたらす事が考えられるので、
当初から採用条件から外してしまう。
また、労働者側も個人主義ではなく、家族主義を好む傾向が強い。


この考えは組織の纏まりと結束を生じさせるメリットもあるが、組織の
硬直化を生じさせ、変化への対応が遅れる可能性を孕んでいる。
そのため外部からの新しい血液を注入し、組織の柔軟性をもたらそうと
考える、危機管理能力の高い経営者が近年増えてきた。

 このような経営者の企業は年齢条件を設けず、有能な人材の採用に力
を注いでいる。

有能な人材の確保は企業の生命線であり、費用を掛けてでも採用したいと
考える経営者は、我々のような人材エージェントを頼りにしてくる。

 結果的に求人広告には掲載されない極秘求人の情報を早くキャッチし
た者が、転職成功者と成りうるのである。

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