点と線と環 ~歴オタの自学自習・番外編~
2014年02月12日
本日のブログ担当:タカラ
本日も弊社スタッフブログにご訪問いただきありがとうございます。
今しばらくお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
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先日のこの欄で鬼退治さんが書いていた
『組織の中の人、あるいは縁について』
(http://alphatec-co.com/blog/2014/02/post-115.html)
『組織と人が縁を持つということ(1)』
(http://alphatec-co.com/blog/2014/02/post-116.html)
・・・を読みながら考えたことつらつら語り。
※鬼退治さん、勝手にすみませんm(_ _)m
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1. "点から物語を紡ぎ出す"
すぐれた書き手はありふれた日常を物語に仕立てられると申します。
私もその通りだと思います。
ごてごてと装飾を施して物語にするのではなく
もともと潜んでいた物語を上手に呼び起こせる人。
それが優れた書き手だと思っています。
仏師が木材の中に仏の姿を先に見て
それを彫り出すのに似ているのかもしれません。
物語のタネが日常に潜んでいるように
採用のタネも日々の業務にあっても
何ら不思議ではないな、と思いました。
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2." 既存のメンバーが人を迎い入れるこの環境、使っている言葉、
立ち振る舞い態度、何をすべきで何をしないのか、
今のメンバー間の関係性はこれでよいのか・・・・"
ムーミン谷の話かと思いましたよ、鬼退治さん。
キャラクターが一人ひとり強烈で
ストーリーが面白いことは
改めて言うまでもありませんが、
個人と組織のかかわり方を考える点でも
読んでおいて損のないムーミンシリーズ。
個性的な人々が集いながらも一つの共同体を成せるのは、
迷ったり悩んだり怒ったり泣いたりしながらも
それぞれが自分の立ち位置や姿勢・主張を持っているから
だろうと思います。
自分の生活やスタイルがはっきりしているからこそ
流れてやってきたものを受け入れる懐の深さと曖昧さが
持てるのだろうと、驚きながらもうらやましい世界です。
(ついでに書きますと、ムーミン谷のキャラクターたちは
容易に自分のスタイルを翻さない、悪くいえば狭量なところも
あります。が、そんな人たちが集まっているので共同体としては
許容量がかなり大きくなっているのだと思います。
ムーミントロールは受け入れられないけど、ちびのミィはへいちゃら、みたいなね。)
新しいものを受け入れるには自分を翻って確立する必要があるのかも、と思いました。
余談ですが、ムーミン谷には「ひこうおに」というキャラクターもいますよ、鬼退治さん。
とても素敵なキャラクターです。以上、私信。
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3. 線と点、日常と物語
連綿と続く日常を切り取るのが物語であれば
日常を線、物語を点、と言い換えることはできるでしょうか。
点の連続が線であるならば、
日常は物語の数珠繋ぎ、と言い換えることはできるでしょうか。
求職者側から見ると、採用(される)ということは
ビッグイベントであり、人生の中では稀なこと、いわば点。
けれど、企業側から見ると、採用(業務)は業務の一環で
定期的にせよ、不定期にせよ、いつもの業務の一つです。
連綿とつづく業務の一つです。
採用される瞬間、採用された人材は「点」。
けれど採用された瞬間に企業側すなわち「線」であり「組織」になる。
採用の瞬間は「点」、通常業務は「線」そして「物語」
「物語」をつないでいくと「日常」になり、個人の人生に帰していく。
まるでメビウスの環のような瞬間を
われわれはお手伝いしているのだなぁと
柄にもなくかっこよく考えたのでした。
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