街並みに深入り ~ここは道路?~

2014年02月09日

 本日のブログ担当:るろうにふくしま

 

話題を変えようと思いましたが、昨日同様不動産の話にお付き合いください。

 

今日は、道路について綴ってみたいと思ってみました。

さて、世の中には家が古くなったら建て替えたいと考えている方も多いと思います。生活の基盤となる『家』

ですから快適な生活を送る上で当然のことです。

皆さん、『みなし道路』という言葉を聞いたことがおありでしょうか?

法律(建築基準法等)で、建築物を建てる基本的条件が「道幅4m以上の道路に敷地が2m以上接している

こと」というのがあります。

(その他要件は色々でてはきますけど)法律の趣旨は、災害(特に火災)対策であるとのことなので、

いざというときの避難や救護活動を可能にするためです。

日本の歴史のなかで幾多の災害を受けた経験からして当然の考えであると思います。

通常、分譲住宅購入や更地に新築する場合などはほとんど該当しない条件だといえます。

ところで、この『みなし道路』という言葉があてはまる地域が全国いたるところに存在します。

昔ながらの古い家並み、たとえば、東京の下町や歴史を感じる京都の裏どおりなど癒されるような

風景のところはたくさんあります。

『みなし道路』の「みなす」とは、本当は道路ではないという意味が込められているそうです。

建築基準法が制定されたときすでに大量に存在する幅員4m未満の道をすべて否認することは

現実的ではないことからの措置でした。

しかし、人の通行を目的としていた道路で車社会となる以前に建築されていた町並みの家々は

そのまま再建築できないという法律上の規定があります。

ちなみに、それらの物件を「再建築不可物件」と便宜的に呼びます。

都市開発や道路行政で古い街並みが昨今消えつつあるところですが、狭い路地などを歩かれる

機会があったら『みなし道路』という言葉を思いだしてみてください。

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