人事の存在 ~三つの徳を~

2014年01月27日

 本日のブログ:たかた

 

京都にはたくさんの神社仏閣があり、そして国宝級の仏像がたくさんあります。

仏像を見ていると誠に心安らぐものがあります。

近年仏像ブームとのことですが、この仏像の顔も時代によって変遷するようです。

日本において仏教伝来間もない時期の法隆寺釈迦三尊像は日本人離れした御顔ですが、インド北部の

ガンダーラ文化を受け継いでおりギリシャやペルシャの雰囲気を持っていると、確か中学生の時に

社会科の教科書にあったような気がします。

(間違っていたらごめんなさい。)

きっと仏像を作る仏師は仏像の表情を如何に表現するかに苦労したのだと思います。

そして「仏」を理想の「人」として思い描いたのではないかと思います。

では「仏」とはどのような存在か。

以前どこかで「主・師・親の三徳」を具備したもうところの存在であると聞いたことがあります。

「主」の徳、「師」の徳、「親」の徳を併せ持っている存在が「仏」であるということだそうです。

ところでこの「主・師・親の三徳」は、人間が成長する過程において必要とする支援であるともいえます。

生まれたばかりの無力な赤子は「親」の徳によって保育されることを必要とし、情動に社会性を

帯びてきて体力も備わってくるころからは「師」の徳によって教導されることを必要とし、

最終的に一家の生計を立てるべき時には「主」の徳によって生命と財産を守護されると同時に利益を

享受することが必要となります。

 

視点を変えてみますと、企業の人事部門もまた「主・師・親の三徳」を指標とする存在ではないでしょうか。

社員が順守すべき就業規則を定め人事考課によって信賞必罰を行う「主」の徳、自社の将来を経営できる

優秀な人材を採用・育成する「師」の徳、社員が健全な家庭を築くに足る給与と休息を与える「親」の徳。

これら三つがバランスよく配慮されている企業がいわゆる優良企業であるといえます。

就職・転職を考える方はその点を充分検討していただくとともに、「主」の徳に従い、「師」の徳に応え、

「親」の徳に感謝する姿勢を磨くことをお勧めしたいと思います。

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