声に出すと意外にたのしい百人一首 ~歴オタの自学自習~

2013年11月11日

本日のブログ担当:タカラ

 
弊社スタッフブログへのご訪問、まことにありがとうございます。
本日も今しばらく、お時間頂けますと幸いです。
 
さて、本日は百人一首よりお題頂戴。
 
――――――――――
 
お小さい頃、百人一首でかるた取りをされた方、
この歌に聞き覚えはありますか?
 
“春過ぎて 夏来たるらし 白妙の
 衣干したり 天の香具山”
 
聞き覚えがあるような、何か違うような・・・
そう思われた方はとても記憶力のいい方ですね。
 
百人一首には下記の形で収められています。
 
“春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
 衣干すてふ 天の香具山”
 
耳で聞いただけでは「あれ? え?」と
通りすぎてしまうことも、文字にして
並べてみたら、少しずつ違うことがわかります。
 
この歌は、持統天皇の歌。
持統天皇は天武天皇の奥さんです。
平安時代より前の時代の方です。
 
それが、後の時代の『新古今集』『百人一首』に
採られるに当たり、
当時の人の耳に心地よい形に変えて収められました。
有名なエピソードで、私も高校の古典で教わったと
記憶しております。
 
**********
 
さて、かるたとりのとき、
読み手は「~白妙の」で切りますが
意味の上では何だか変だな?と思われた方は
いませんか?
 
『春が過ぎて夏が来たようですね。
 夏になったら白い衣が干すという
 天の香具山に
 ほら白い衣がなびいていますもの』
 
そう、意味の上では
「~夏来たるらし」で切れているのです。
 
これも高校の古典で、先生から
 万葉の歌は五七調
 平安以降の歌は七五調
 (初句切れ、三句切れ)・・・と教わったので
試しに意味を意識しながら読んでみたら
平安の歌との違いに気付いたのです。
 
楽しくなって他の歌でも試してみたら、
万葉の時代の歌でも
“秋の田のかりほの庵の苫をあらみ・・・”で始まる
天智天皇の歌は三句で切れていることに
気付きました。
 
**********
 
少し話はそれますが、何かを教わった後で
インプットした情報をアウトプットすると
自分に定着するといいます。

人に指導することによって、
私たちの記憶の定着率が9倍になるとも言われています。

※松本幸夫 『仕事が10倍速くなるすごい!法』に載っているそうです。
 
「インプット」や「アウトプット」と
カタカナで書くと難しいことに見えますが、
読んでみる、声に出してみる、
『まずはやってみる』ことが
 =アウトプット ではないでしょうか。
 
誰かに伝えなきゃ、言わなきゃ、教えなきゃと
身構えることなく
まずはやってみるだけ、と思えば
随分敷居が低くなります。
 
三日坊主になったとしても、
やってみたけど合わなかったとしても、
いいじゃありませんか。
できることがあるなら、ちょっとだけ
始めてみませんか?
 
このブログ内でときどき書かせていただくことですが、
「応募書類は一度人に見てもらう(添削してもらう)と良い」
実行に移される方が意外に少ないなと感じております。
 
また、友達同士や家族にしてもらう面接練習
採用担当でなくとも、キャリアカウンセラーでなくとも、
自分ではない誰かというだけで
必ず練習になりえます。プラスになります。
 
まだされたことがなければ、
まずはやってみてください。
 
 
そんなことを書きながら、
なかなか貸した本を読んでくれない
上司とあまちゃんに、「まずはどう読んでもらうか」
日々考えております。

何か良いアイディアがあればこっそりと教えてくださいませ。
よろしくお願いいたします。

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