しあわせなバトン ~歴オタの自学自習・番外編~

2013年10月22日

本日のブログ担当:タカラ
 
弊社スタッフブログへのご訪問ありがとうございます。
今しばらくお付き合いいただけると幸いです。
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早いものでもう10月。
そろそろ大掃除を念頭に置き始め、
要らないものは増やさない、処分する季節です。
 
 
なのに!
 
・・・なぜか本が少しずつ増殖する私の家。
 
なぜだ、本は図書館に行けば借りられるのに、
どうして私は本を買ってしまうのでしょうか・・・。
 
これは私の長年の疑問でした。
いつ頃から考えていたかといえば、
おそらく10年以上は考えていました。
 
 
しかし!
 
先日、ある結論にたどり着きました。
一読書虫の愚考ではございますが
お時間があればお付き合いくださいませ。
 
 
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本あるいは文学作品のすばらしさは
私という人間がいなくても変わりません。
 
図書館に行けば誰でも出会えます。
本棚に手を伸ばせばそこに在ります。
 
しかし、裏を返せば、行かねば出会えません。
そして、その本が在ることを知らなければ
図書館に行っても出会えません。
 
 
本あるいは文学作品のすばらしさは
私という人間がいなくても変わりませんが、
すばらしい存在に出会えるか否かは
その存在そのもの以外に "何か" が必要なのです。
 
 
ちっちゃい頃にお母さんが寝物語をしてくれた時の
 『シンデレラ』
お父さんとキャンプに行く前に買ってもらった
 『植物図鑑』
小学校のアサドク(朝の読書タイム)で先生が読んでくれた
 『モモ』
アニメがきっかけで手にとった
 『ギリシャ神話』
大河ドラマにはまって読み出した
 『天璋院篤姫』
ミステリ好きの友達の猛烈プッシュだった
 京極夏彦、島田荘司、森博嗣
 
 
必ず、"誰か" や "何か" が本と私の間にありました。
カッコ良く言えば、何かが「介在」していました。
 
おそらく、私は、今度はその "誰か" になりたい。
だから、すぐ貸せるように特に気に入った本を
手元に置いておきたいのだと、気づきました。
 
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運動会(シーズンですね)の花形・バトンリレー。
 
一般的にも
何かを伝達したり、役割を譲ったりする場面で
『バトンを渡す』と遣います。
 
本を誰かに伝える場合、
バトンに当たるものは2つあると私は考えます。
 
1つは本。
走者は私と誰か、バトンが本のパターンです。
もう1つが、少し前述したパターンになります。
走者は誰かと本、バトンが私です。
 
伝えたいほどすばらしい本がある。
読んでほしい素敵な誰かがいる。
その間のバトンになりえたら、私はこれほどしあわせなことはありません。
 
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ちょっと真面目な話になって恐縮ですが、
人材紹介という仕事は
求職者の方と企業をつなぐお仕事です。
 
このお仕事はバトンリレーに似ていると考えています。
がんばりたい求職者さんがいる。
採用したい企業さんがある。
どちらも応援したいなら、
私はバトンであろうと思います。
 
そして、在るならば、良きバトンであらんと願います。
はてしかし、渡しやすい、受け取りやすいバトンとはどんなものか。
 
 太さはどうなろう
 長さはどうなろう
 いっそ如意棒のように伸びるべきか
 いや、そんなバトンは気持ち悪かろう・・・
 
願うだけではなく動いていかねば。
本とちがって私は動けますので、日々是精進。

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