就活の役に立たぬ本などないのです!今日は西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』 (旧・歴オタの自学自習)
2014年07月28日
本日の担当:タカラ
本日も弊社スタッフブログにお越しいただきありがとうございます。
私タカラ担当回は、就活に直接、あるいは間接的に役立つ!と思った本を
ご紹介させていただければと存じます。
さて、以下本題。
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西原理恵子 『この世でいちばん大事な「カネ」の話』 理論社
参考URL http://urx.nu/9C3P (Wikipedia - この世でいちばん大事な「カネ」の話)
一万円札を模写したような表紙ですが、よく見ると
表紙下のアルファベットが「ISBN」になっている。
う~む、細かいネタが仕込まれた本はいいですね。
ちなみに図書館での分類は【児童書】です。
理論社が出版した当時は「中学生以上の全ての人へ」というコンセプトだったとか。
中学生の間に1回、高校生の間に1回、大学進学した方は大学の間に1回、
新卒で就職したら1年目に1回…くらいは読んでもいい本だと思います。
お金についてきちんと考える【きっかけ】になる本であり
前に進む方法を一緒に考えてくれる【仲間・味方】になる本であり、
自分の立ち位置や考え方を改めて考える【地図とコンパス】のような本です。
__________
「貧しくて、貧しさが何もかもだめにしてしまうような
あの場所には、何があろうと絶対に帰りたくなかった。」(P111)
こう語る幼少期の貧困生活や苦学美大生をくぐり抜け
ギャンブルにも手を出した著者が書く言葉は強烈で、ぐさりと刺さります。
「自分で『カネ』を稼ぐと言うことは、自由を手に入れるということだった。」(第2章タイトル)
「だから大事なのは、単に『カネ』があるってことじゃない。
働くこと。働きつづけることが、まるで『自家発電』みたいに、
わたしがその日を明るくがんばるためのエンジンになってくれたのよ。」(P118)
「いまいるところがあまりにも苦しいのであれば、そこから逃げちゃえ!」(P193)
自分の経験に基づいた言葉だから、大抵は過去形や
現在進行形で語られます。
そんな著者が、最後の章にこんな言葉を書いていました。
「いざというとき、大切な誰かを安心な場所にいさせてあげたい。
そう思うなら、働きなさい。働いて、お金を稼ぎなさい。そうして強くなりなさい。
それが、大人になるっていうことなんだと思う。」(P228)
働きたいのに、働けない方。
働きたくないのに、働かされる方。
どちらの方にもこの本をオススメします。
お金や働くことだけではなく、
生きること、自由になること、前に進むことを
一緒に考えてくれる【戦友】になりうる本です。
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